3−1で勝利し、祝福を受ける選手たち
2019シーズンの全42節中23節終了時点の現在、首位と1ポイント差の3位。もはやまぐれでも春の珍事でもなく、水戸ホーリーホックは完全な実力でこの位置に定着しています。
さて7月21日に見に行きましたホームでの琉球戦。3−1の勝利という結果だけを見ると危なげがなさそうですが、実のところ2点リードして始まった後半しばらくは琉球に押し込まれる時間も目立ち、特に1点を失ったあとは追いつかれて2−2とされてもまったくおかしくない展開でした。
しかしそんな空気をガラッと変えたのは新戦力の小川航基選手、福満隆貴選手二人を立て続けに投入という大胆な長谷部監督采配。
二人とも実績はあるものの、まだチームに合流して間もない選手。これは大きな賭けだったと思いますが、ここから福満選手が相手の裏をかくように巧みにボールを運び、小川選手がアグレッシブにゴールを狙う展開が再三見られるようになります。他の選手との連携もまったく不安もなく、後半29分には小川選手のあいさつ代わりのチーム初得点!あとは点差を守り切り見事に勝利を収めました。
小川選手はジュビロ磐田から、福満選手はセレッソ大阪からという共にJ1チームからの期限付き移籍(小川選手は育成型)で、昨年までの水戸であったら果たしてこのタイミングで獲得できたか、という選手。しかし今年の水戸には勢いがある、水戸に来ればチャンスがある、「アツマーレ」を有する今の水戸は練習環境も整っている、そういう面を評価して来てくれたのでしょう。
頼もしい新戦力を得て、長年の宿願だったJ1昇格ももはや夢物語ではなくなってきた水戸ホーリーホック。後半戦も目が離せません。