普段は坐骨神経痛の治療に来られている患者さんが治療中に一言。
「首とか肩には目のツボがあるんですか?」
この方の言われるとおり、後頭部の「天柱」「風池」や肩にある「肩井」、肩甲骨の間のエリア(肩甲間部)は疲れ目を訴える患者さんの治療点です。
「ええ、よくご存知ですね。どこかでお話を聞かれたんですか?」
「いえ、そうじゃないんですよ、この間疲れていたから少し首や肩をやってもらったじゃないですか。そうしたらその後、しばらく本の字がすごくよく見えて…」
なるほど、そのことか、と思いました。確かに前の治療でお盆のあとのお接待疲れで肩こりが続いていて肩も上がりにくくなっているという訴えがあり、腰や足の治療に加え、首肩に少々のお灸をすえてあげていました。
くわしく聞いてみると、その軽いお灸だけで肩がいつものように上がるようになったのに加え、いつもならぼんやりとしか見えない本の文字がはっきり見えて、本が読みやすい状態がしばらく続いたというのです。
これはうれしい報告でした。狙っていなかった症状にもばっちり効いていたなんて、鍼灸の力にはそれを職業としている自分でも驚かされます。
さて、その首や肩ですが、細かい手作業などの疲れはもちろん、上記のような疲れ目や、内臓の疲れ(特に肩甲間部)なども出るときがありますし、その強いこりが不眠を引き起こしたり、休息時にも身体がゆるまずリラックスできない原因になったりします。
不眠になったり休息時にリラックスできないとなると疲れは取れにくくなりますし、そうなるとますますこりは強くなって前以上に休息の邪魔となり、いっそう体調を悪化させていく、という悪循環を生み出してしまいます。
でも、鍼灸治療ならこれらの不調を一度に改善することもできますし、強度のこりによる疲れの悪循環を断ち切ることもできますよ。
首・肩のこりが強くて仕方がない、首肩がこっていて疲れ目がある、こりのせいでよく眠れずそのせいで疲れがとれなくて体調が悪くなる一方だ、という方は、是非一度当院の鍼灸治療をお試しください。当院では文章中に書かれているように、腰を治療しながら肩の治療を一緒に行うこともできますよ。
2013年09月10日
一度に複数の不調を改善する鍼灸治療
posted by 院長 at 20:09| 治療